司法書士試験合格体験記 魔法のシャワーを浴びてみませんか

K・S様

合格までの道のり

仕事で法律関係の仕事に携わることになったものの、法学部出身でなく、何を言っているのか理解したいと思い通ったのが、ある予備校の司法書士講座だった、というのが勉強を始めたきっかけです。少し分かると、仕事も面白くなり、法律に関わる仕事も長くなり今に至ります。あるとき、登記を合理的で美しいと感じたことがきっかけで司法書士受験を目指す思いが募りました。

本格的な勉強期間は、私の場合、答練だけの期間が2年、その後木村先生を含め、講師の指導も受けて更に4年かかりました。

私の場合、そこそこ忙しく働きながらの勉強で、平日は帰宅後あまり時間がとれませんでした。②で触れるテキストを繰り返す大まかな目標を立て、それをこなすために日々時間を作ることを考えながら過ごしました。時間不足カバーの主な手段は行き帰りの電車と昼休みの活用です。平日できない分、土日は頑張るようにしました。均すと、凡そ平日は合計3時間程度、土日は10時間程度の勉強時間だったと思います。

やってよかった勉強

<択一について>

私は、答練だけの時期、合格体験記や予備校の勉強法セミナー等を参考に答練の問題を繰り返す勉強を中心に置きましたが、特定の予備校の答練はできるようになっても本番で択一の基準点を超えることができませんでした。このまま行ってもダメだと感じ、大手予備校に通い全体について知識をインプットしなおすとともに、テキストをそれぞれの教科について一つ決め、「ある論点(例えば「占有訴権」)についての知識の整理→その論点の問題→できない問題について知識の再整理」の勉強を、テキスト通貫で、全ての科目について4年間繰り返しました。しんどかったですが、徐々に失点しやすい論点に絞って時間をかけやすくなりました。幸い答練だけの時期では超えられなかった基準点をその後は安定して超えられるようになりました。

<記述について>

私の場合、当初択一だけで精一杯でもあったので択一に多くの時間を割いておりました。ですが、「この試験は択一も重要だが、まったく択一とは違う記述の勉強も択一と同じくらい重要だ」と思っています。

また、「枠ズレさえしなければ不動産登記法記述は基準点を超えられる」と言う方もいます。正しいと思いますが、かなり鍛錬して論点への反射神経が血肉になっていないと、枠ズレを起こしてしまう可能性を排除できません。私の場合、本番でそれを2年間連続でやらかしました。これではダメだと漸く気づき、合格した年は、過去問を中心に、極力毎日、不登か商登のどちらか一つは解きました。これも私の個人的な理解ですが、記述は、押さえるべき論点が実は有限で、それがしっかり身についているか、短時間に正確に事務処理することができるかの2点が問われている独立した科目だと思います。

私のオンライン木村ゼミおすすめポイント

木村先生には合格した年を含めた直近3年間、大手予備校と木村ゼミでご指導いただき本当にお世話になりました。

木村先生のご指導の特徴は常にロジカルです。法律の成り立ちや背景とともに講義が展開されるので理解が進みます。

相続法改正の際、木村ゼミで「配偶者居住権はお母さんに現金を相続してあげるための改正」、「配偶者短期相続権は自宅が子供らに相続されなかったときのためのお母さんのための改正」とおっしゃっていたと思いますが、それが試験でも、そして今でも記憶にとどまり、法律の理解、試験対策、そして仕事にも確実に役立っています。

また、木村先生のメッセージはシンプルで明解です。おそらく意識的にされていると思います。

いくつかご紹介すると、「不動産登記記述は、①集める、②組み立てる、③書く、だ。」「択一の問題文はキーワードに印をつけて汚す方がよい。」「憲法の人権は判例、統治は条文。」等です(書ききれません)。先生の言葉をきっかけに勉強方法を変えてはかどったり、ふとしたときに思い出し気持ちが後押しされたり、本番当日の緊張が緩和されたりしました。

さらに、時間が許せば個別のご相談にも応じてくださり、私の問題点を理解されてから助言していただいたこともありました。

先生のおかげで苦手意識があった憲法・刑法の公法科目の意識が変わり、先生の市販CDを電車の行き帰りや車に乗っているときに繰り返し聞いたりして理解の土壌を作ったことで、苦手科目の得点も安定しました。

先生の講師としての基本観は個別指導だと思います。その時々で本当に私の状態に合ったご指導をしていただきました。

また、感じていたこととしては、実は先生は合格するしないについて、とてもシビアに冷静に見ておられます。合格のレベルに達しているか今年達することができるかを見極めていて、合格するために、勇気づける言葉で受験生に助言されます。その言葉は時として優しく感じますが、実は要求のレベルは高いのだと思って聞いていただければと思います。

なお、先生の親身なご指導はオンラインでも変わりません。体験してみて、Zoomであっても、ライブのときと同様のご指導を受けられました。

安心して先生の魔法のコトバのシャワーを浴びていただきたいと私は思います。

木村講師・受験生へのメッセージ

受験生の皆様、気の利いたことは申し上げられませんが、とにかく意志を強く持ち、講師を信じ、そしてご自分の努力を信じ日々を淡々とお過ごしください。

私は長い間合格を夢見てきましたが、実は3月現在、未だに実感があまりありません。勉強期間が長すぎたからかもしれませんし、サラリーマン生活を未だやめられないからかもしれませんが、自分が自分の課題を認識して、講師の指導を仰ぎながらとにかく無心に課題の克服に努めていたからではないかと感じています。

合格して司法書士会の研修が始まりましたが、司法書士は法律専門家としての魅力あふれる職業・資格だと感じます。目標とされるにふさわしい資格だと思います。コロナ禍が長引いておりますが、くれぐれもご健康に留意され、木村先生の助言による勉強の健康診断をお受けになりながら、目標に向かって冷静にお進みください。

皆様の合格と一緒に司法書士として関われることを楽しみにお待ちしております。 私のような者の話を最後までお読みいただきありがとうございました。